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『アメリカ研究』第61号「特集論文」募集のお知らせ

2026.04.25 お知らせ,年報アメリカ研究,新着情報,年報・ジャーナル

『アメリカ研究』第61号の特集テーマは,「アメリカとアフリカ」です。趣意は以下の通りです(PDF版はこちら)。

 

60 号を超える歴史を持つ『アメリカ研究』では、これまで様々な特集テーマが組まれてきた。「1920 年代」など特定の時代に焦点を当てるものもあれば、戦争や性、人種、階級、宗教、病といったアメリカ研究に広く通底する重要トピックも多くみられる。アメリカと国内外の地域を結ぶテーマも特徴の一つである。「アメリカにおける西部」(第5号)、「アメリカの南部」(第13号)、「アメリカ──西半球の中で──」(第26号)、「アメリカとアジア」(第30 号、第59号では2.0 を付して同名の特集が組まれた)、「ヨーロッパとアメリカ」(第53号)がそれにあたるだろう。60 号までのテーマを振り返ればその多彩さに驚かされ、改めてアメリカ研究が学際的な学問であることを感じる。それはまた歴代の編集委員会がいかに豊富なアイデアを持ち寄って議論を尽くしてきたかということでもあろう。

ただ、その一方で素朴な疑問が浮かんだ。これだけ多くのテーマがある中で、「アフリカ」という言葉が見当たらないことである。もちろん、第2号で「人種問題」がテーマに据えられているように、人種をはじめアフリカとの関連は常に語られている。あえて特集にするまでもなく、アメリカ研究においてアフリカを考慮に入れるのは自明だということだったのかもしれない。しかし、だからこそ、正面からアフリカとアメリカを軸にアメリカ研究を問い直してみる必要があるのではないか。当為とされることの意味を改めて考え直すことでアメリカ研究の新たなかたちが見出されるのではないだろうか。

アメリカ研究の各分野においてアフリカとの関連は明白である。文学者は作品の中でアフリカを描くだけでなく、自らアフリカにしばしば足を運んだ。「1619プロジェクト」に象徴されるように、歴史の分野では大西洋奴隷貿易以降の展開に強い注目が集まっている。アフリカからの移民の増大はアメリカ社会の人種関係に大きな影響を与えており、ソマリアやエチオピアなどからの難民受け入れによるアメリカ政治への影響は顕著だろう。政治経済上の安全保障という観点からアフリカ諸国との関係や同地の資源はアメリカにとってますます重要性を帯びてきている。アフリカ文化が海を越えてアメリカ大陸に拡がり、今もさらに広く展開し続けていることは論を待たない。

「アメリカとアフリカ」をテーマにすることはアメリカ研究に間違いなく豊富な知見をもたらすだろう。会員諸氏から積極的な投稿を期待する。

 

「特集論文」に応募希望の会員は,20266月末日までに,氏名・所属・論文題目および構想・資料などの説明(400 字程度)を学会ホームページの「お問い合わせ・応募」フォームより年報編集委員会宛にお申し込み下さい。その際,上記フォームの「お問い合わせ内容」欄に「『アメリカ研究』特集応募」と明記してください。

執筆要項は学会ウェブサイトを参照のこと。

https://www.jaas.gr.jp/the-american-review/writing-guidelines.html

原稿締め切りは2026831日(月)とします。

年報編集委員会

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