年報アメリカ研究

『アメリカ研究』第52号「自由投稿論文」募集のお知らせ

学会機関誌『アメリカ研究』(年報)は2018年3月に第52号を刊行する予定です。会員諸氏の積極的な投稿をお待ちしています。

1.内  容  アメリカ研究に関する未発表論文。前年度『アメリカ研究』もしくは『英文ジャーナル』に論文が掲載された方は、本年度の投稿をご遠慮ください。また、同じ年度、あるいは年度をまたいで『アメリカ研究』と『英文ジャーナル』の双方に投稿することはできません。これはなるべく多くの会員に発表の機会を提供するためです。

2.枚   数  論文は33字×34行のレイアウトで19ページ以内(註を含む)。執筆に際しては、このページ下の執筆要領を参照のこと。

3. 原稿締め切り 2017年9月26日(火)

*投稿希望者は、論文題目を2017年6月末日までに電子メール(nenpo@jaas.gr.jp)で、年報編集委員会宛てにお申込みください。

『アメリカ研究』第52号「特集論文」募集のお知らせ

 

『アメリカ研究』第52号の特集テーマ「エリートの『知』/ 民衆の『知』」の趣旨は以下の通りです。

 

 2016年11月のアメリカ大統領選挙は世界中に「トランプショック」を引き起こした。日本のアメリカ研究者の間でも、あからさまな人種差別や移民制限を唱え、アメリカ第一主義のかけ声のもとに保護主義への回帰を叫ぶこの「異端児」の大統領当選に衝撃が走ったことは記憶に新しい。しかし、なぜそれほどまでの「ショック」を私たちは感じるのだろうか。それは、いかなる形でアメリカ研究に携わろうと、そしてアメリカ合衆国という国家にいかなるスタンスを保とうと、私たちがアメリカになんらかの「理想」を見出してきたからではないだろうか。そうだとすれば、私たちには「理想」と「トランプショック」の懸隔がなぜ生じているのかを説明することが求められている。

 今回と同様に、「番狂わせ」の結果に終わった1952年の大統領選挙に「アメリカの知識人の否定」を見て取り、『アメリカの反知性主義』Anti-intellectualism in American Life を執筆したのはアメリカ政治思想史の碩学、リチャード・ホフスタッターであった。本書でホフスタッターは、アメリカの反知識人の伝統の底流には福音主義信仰に裏付けられた民衆の反権威主義的な心性があること、そしてその中核には「知」を独占するエリートに対する根強い反感があることを明らかにした。こうした心性をホフスタッターにならって反知性主義と呼ぶならば、アメリカの歴史はエリートと民衆の間で繰り広げられた「知」をめぐる闘争として見ることができよう。

 それでは、この闘争はいかなる場面でいかなる形で立ち現れてきたのだろうか。万民の平等と人民主権を高らかに謳って独立したアメリカでは民衆の反権威主義(反知性主義)がさまざまな場面で顔をのぞかせてきたと考えられる。それらを「ポピュリズム」という一言で片づけてはならないだろう。

 そこで特集論文では、ジャンルを問わず、アメリカ研究のさまざまな視点から「エリートの『知』/ 民衆の『知』」を考察した論文を募集することとした。現代への洞察も含んだ意欲的な論文の投稿に期待したい。

 

*「特集」に応募希望の会員は、2017年6月末日までに、氏名・所属・論文題目および構想・資料などの説明(400字程度)を電子メール(nenpo@jaas.gr.jp) で、年報編集委員会宛てにお申し込み下さい。その際のタイトルは「『アメリカ研究』特集応募」と明記してください。執筆要項は学会ウェブサイトを参照のこと。http://www.cis-trans.org/jaas11/index.html  原稿締め切りは2017年9月26日(火)当日消印可